2026年5月25日、学校法人清明学園 清明学園中学校にて、金融経済教育の特別授業を実施しました。
今回は第3回目の授業として、「お金の使い方を学ぼう」をテーマに、生徒たちが自分自身の価値観と向き合いながら、お金との付き合い方を考える機会となりました。
第3回授業として“お金の使い方”を自分ごとで考える時間に
これまでの授業では、貨幣の役割やお金の成り立ちなど、金融経済の基礎を段階的に学んできました。
第3回となる今回は、その学びを踏まえながら、「お金を何のために使うのか」「どのように使えば自分らしい選択につながるのか」という、より実生活に近いテーマに焦点を当てました。
授業冒頭では、お金の三大役割である「交換の手段」「価値の物差し」「価値の保存」を振り返りながら、お金は単なる数字ではなく、人生の目的をかなえるための“道具”であることを確認しました。
「お小遣いゲーム」で価値観の違いを体験的に学ぶ
授業の中心となったのは、人生シミュレーション型の「お小遣いゲーム」です。
生徒たちは初期資金をもとに、3週間にわたって様々な選択肢の中から行動を選び、その結果として「満足度」「安定度」「残高」がどう変化していくかを体験しました。
ゲームでは、毎週の生活費が差し引かれるだけでなく、といった突発的な出来事も発生します。
そのため、生徒たちは“今の楽しさ”を優先するのか、“将来の安心”を重視するのか、あるいはその両方のバランスをどう取るのかを、具体的に考えながら意思決定することになりました。
また、ゲーム終了後には、自分がどのタイプに近いのかを振り返ることで、自身のお金の使い方の傾向や価値観を見つめ直す機会にもなりました。
楽しみながら参加できる形式でありながら、将来のライフプランやキャリア選択にもつながる学びを得られるプログラムとなりました。
物価の仕組みを学び、社会とお金のつながりを理解する
後半の座学では、「物価とは何か」をテーマに、日常生活の中で感じる“値段の変化”について学びました。
物価とは、私たちが普段購入しているモノやサービスの価格をまとめた全体的な水準のことであり、パンやジュース、服といった商品だけでなく、通信料や理髪料のようなサービスも含まれます。
さらに、モノの値段が決まる背景として、
・需要と供給のバランス
・原材料費や人件費などのコスト
・為替や国際情勢など世界の動き
・セールやまとめ売りといったお店の工夫
といった複数の要因があることを学びました。
授業では、消費者物価指数(CPI)やビッグマック指数といった具体的な指標にも触れ、日本の物価の動きや世界との比較を通じて、「お金の使い方」は個人の問題にとどまらず、社会や経済の流れとも深くつながっていることを理解していきました。
これからの時代を生きるための“お金との向き合い方”を考える
今回の授業を通じて、生徒たちは単に「節約が大事」「貯金をしよう」といった表面的な知識だけでなく、自分にとって大切なものは何か、どのようなお金の使い方が自分らしい選択につながるのかを考えることができました。
お金の知識は、将来の夢や進路、日々の生活に直結する力です。
目の前の満足を大切にすることも、将来への備えを意識することも、どちらか一方が正解というわけではありません。大切なのは、自分の価値観を理解したうえで、納得感のある選択ができるようになることです。
第3回の授業は、生徒たちが社会の変化を踏まえながら、自分自身のお金との付き合い方を考えるきっかけとなる時間になりました。